社内不正調査

社内不正調査事例

大手製薬会社社員による論文データ不正改ざん調査

調査内容:

大手製薬会社Aの元社員BがA社治療薬の臨床研究の論文データを不正に操作し、海外の医学雑誌に論文を掲載させた疑いが発生し、第三者委員会の依頼を受けて調査を行った。

不正調査を行うためファイルサーバ上のファイル、USBメモリ、電子メールの保全を行い、一部の媒体については、削除ファイルの復元作業を実施した。
証拠保全したデータは、140GBを超える膨大なものとなった。USBメモリに関しては、14個のUSBメモリのうち、10個のUSBメモリから削除ファイルを復元した。

結果:

第三者委員会が治療薬の医師主導の臨床研究で全てのデータがA社に渡っており、元社員Bが深く関わってきたことを報告。
東京地検特捜部は、論文データを不正に操作したとして、元社員Bを薬事法違反(虚偽記述・広告)の疑いで逮捕。

USBメモリの復旧調査

USBメモリの復旧調査を行う際に物理的にアクセスできない場合は、USBメモリを分解してメモリチップを取り外し、メモリ内のダンプデータを抽出し、データ復旧調査を行います。

ファイナルフォレンジックとは

ファイナルフォレンジックは、強力なデータ復元機能を持っており、消されてしまったデータを復元して、証拠データを抽出します。
全国の検察機関がフォレンジック調査ツールとしてファイナルフォレンジックを採用、全国の検事がこのツールを使って、デジタルデータの証拠調査を行うようになりました。

FinalForensics画面

FinalForensics画面

コンピュータ・フォレンジック完全辞典

デジタル証拠を扱うためには、フォレジックの基本からツールの使用方法、実践における様々なテクニックを学ぶ必要があります。これを効率よく学習するため、コンピュータ・フォレンジック完全辞典を出版しました。

コンピュータ・フォレンジック完全辞典

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デジタル訴訟の最先端から学ぶコンピュータ・フォレンジック完全辞典
Michael G. Solomon,K Rudolph,Ed Tittel ほか・著
AOS法務IT推進会・訳 佐々木隆仁、柳本英之・監修

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