観光型MaaS コロナ禍で見えた需要とは 東急・JR東・伊豆急の「Izuko」フェーズ3の結果 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

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観光型MaaS コロナ禍で見えた需要とは 東急・JR東・伊豆急の「Izuko」フェーズ3の結果


自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)


AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。


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    Impressions:5月10日 東急がフェーズ3で伊豆半島から相模湾を跨ぎ、静岡空港までを範囲としたMaaS「Izuko」。先日の記事の通り(https://www.fss.jp/worcation-training/)、東急のフェーズ3終了後のレポートで、その利用者の減少したAIオンデマンド交通「Izukoくろふね号」。東急は利用者が減少した原因として、コロナ禍における旅行者の意識変化(周遊や相乗りに遠慮する意識)の表れであるが、根本の伊豆急下田駅から宿泊先や観光スポットへの移動ニーズはあるとの感触を得たようだ。まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が繰り返される昨今、東急がターゲットに置いたのは感染リスクの高い都心から、伊豆半島に移動した利用者はある意味「都心脱出組」であり、またその中でも、好奇心や行動力、旅行のモチベーションの高さ、ITリテラシーも高く(Webサービスの利用にハードルが低く)、そして社会人となり微弱ながらも自由になる経済力を手にした20代であった。「Izukoくろふね号」の出で立ちはシックで上品なハイヤーだ。伊豆観光を経済的余裕を持って楽しむことが出来るミドル以上の年齢層向けとも言える。「Izukoくろふね号」の車両全てを拝見したわけではないが、20代というターゲットを前提に、先頃「駅ナカ」イベントとして「Love Piano」を使ったYoutuberのピアノ演奏や、鉄道車両のリバイバルカラー化などを仕掛け、好評を博した経験を活かすなら、SNSでの話題に敏感に反応する彼ら向けに、2016年8月から伊東市を舞台にしたアニメ「あまんちゅ!」のラッピングバスを運行させた東海バス(ミドル層に敬遠される恐れはあるが)や、デビューしたてのJR東日本の観光特急「サフィール踊り子」カラーを施してみるなど思い切った施策もあったかも知れない。また、東京からの移動列車の中で(これも詳しく拝見した訳ではないが)、車両内のモニターなどで20代以上の層に「Izukoくろふね号」の移動の利便性やオンデマンド交通の予約操作や、観光スポットなどをミックスしたアピールムービーを流すなどの施策も思い浮かぶ。また車両の停留所に、次なる移動に繋ぐ、QRコード付きの地元飲食店や観光スポットのサイネージ(デジタルでも、従来の看板でも良い)を立てるなど+アルファ情報を掲出してみるのはいかがか?今後は、伊豆半島付近の天候や混雑データと紐付け、傘代わり乗車や混雑回避などの情報を配信しても良いかも知れない。しかしながら、今回の利用者減少に一番影響を及ぼしたのは、同社のレポートの通り旅中にありながらも、仕事やコロナ禍である事を決して忘れない「日本人の意識」と言えるかもしれない。