MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。
自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)
AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。
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2月4日 連日痛ましい交通事故のニュースは絶えない。除雪車と歩行者の事故、タイヤ脱輪、登校する子供たちの列に乗用車が突っ込む、右折の際の巻き込み、ボールを追いかける子供の飛び出し、対向車などドライバーの死角から突然の歩行者が現れるなど、事故パターンは様々だ。電動スクーター(電動キックボード)が、歩道を走行出来ないとのルールも当然のように思える。車道の左端を走る15km~ […]
2月3日 2013年に創業者がMIT(マサチューセッツ工科大学)からスピンアウトして創業した米国のSuperpedestrianは、次世代のマイクロモビリティを構築する。チームには、エンジニア以外に都市計画家、デザイナー、会計士、作家や機械工を擁する。Webサイトにも「安全第一」を掲げる通り、安全を最優先事項として扱う(掲げるスローガンとしては、極めてオーソドックスな […]
2月2日 ポジティブデータとネガティブデータについて。一般的に定性情報を分類すると、前述の二つの評価が現れる。ネガティブデータは、研究の世界やその他さまざまな領域において「要領が良くない」「ネガティブデータを量産して実験の進みが遅い」などという批判を受け、あまり意味のないデータとして扱われる傾向があるのかも知れない。ある小学校の話である。小学校の研究クラブの生徒が研究を […]
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Impressions:2月7日 愛知県春日井市で 2/1~3/11まで、春日井市と国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学と㈱KDDI総合研究所(以下、KDDI総研)が、自動運転車「ゆっくりカート」による人の送迎に加え、貨客混載型の自動運転×MaaSの実証実験を始めた。昭和43年に街開きをした高蔵寺ニュータウンは、初期の入居者が高齢期を迎え、人口減少、高齢化率の上昇に直面しており、地域内では坂道やバス停までの距離の長さにより外出機会の減少が起こるとともに公共交通サービスの衰退が課題であった。「高蔵寺スマートシティ推進検討会」は同地区を対象地区に設定、①新たなモビリティサービスの導入による移動支援、②拠点から核施設へのシームレスな移動、③バス専用レーンの整備、④交通社会ダイナミックマップの活用など、新技術やデータ活用を伴う都市や地域の課題解決に取組んできた。①では、公共施設にEVの基地を整備したり、自宅~バス停といったラストマイルの移動に「ゆっくり自動運転」などのサービスを展開、ニュータウン版MaaSアプリを用意し、配車予約なども実現させて来た。②では、商業施設等に相乗りタクシー乗り場を設置、自動運転サービスからのシームレスな移動を提供したり、MaaSアプリでオンデマンド対応を図り、配車オペレーションや需要予測にダイナミックマップを活用して来た。③地域の基幹バス路線は自動運転バスにより、運転手不足を解消、専用レーンにより、高頻度・低遅延のバスによるモビリティサービスを展開し、④ではクラウドやエッジ、組込みを有機的に連携した共通プラットフォーム設け、車両位置の共有、タクシーの配車効率化や自動運転車両の後譲り機能などに活用しているようだ。2019年には、ラストワンマイルの自動運転実証実験を1ヶ月に亘り展開、相乗りタクシーのMaaSアプリによるオンデマンド対応など、ユニバーサルタクシーとしてのサービス高度化にも取り組んで来た。今回の実証実験では「貨客混載型自動運転」に焦点を当てた。128箇所の停留所間をユーザーからの乗車・配達注文の予約に応じルートを決定「ゆっくりカート」を運行する。背景として近年では冒頭の課題以外に、運転免許証返納後の移動手段の確保、米や飲料水など買い物後の荷物を伴う移動に不便を抱える方も増えている等の事情がある。また、これは高蔵寺に限らずMaaSの移動実験を行う、殆どすべての自治体において新たな移動サービスを立ち上げ維持するためには、運賃収入や公費の補助以外に、これまでにない新たな収入源を育てるとの課題がある。本実証実験では、KDDI総研が2021年6月に開発した複数予約の運行経路設定や相乗り調整を自動で行う運行管理システムをさらに改良し、このシステムに「配達機能」として商品注文から、自動運転車予約までの自動化および、「人」と「商品」で優先度を変えた運行制御を追加することで、「車両稼働率」の向上を図る他、受容性の分析やビジネスモデルの検討を行う。人の送迎と商品の配達という配車要件の異なる移動サービスを組合せ、きめ細やかな停留所の配置により、住民の自宅近くまでの送迎・配達をオンデマンド型の自動運転で実現するという、新たな試みを行う。実際に実験には、商品配達サービス対象店舗として、生鮮食品を扱う地域のスーパーや、ドラッグストアが設定されている。KDDI総研の運行管理システムは、人の送迎・商品の配達に関して、異なる時間的制約を設け、配車調整、運行経路の設定を行い、ゆっくりカート内に設置された自動運転システムへの登録といった機能を自動化する。これにより人の乗降を優先し、その合間に商品を配達するといった効率的な運用を目指す。ルートについては、人と人、人と商品、商品と商品のような複数パターンの相乗りを考慮し、各種の制約条件を満たした上で、走行距離が最短になるよう、巡回ルートの自動調整を行う。「人と商品」を対象に「優先度」が異なる制御を行いながら、「複数予約に基づく相乗り調整」を含めた「運行経路の自動登録」を行うシステムは、自動運転車向けには初めてとなるという。今回の自動運転車両は、レベル3で運行されるが、車両オペレータが乗車し、停留所間は自動運転、停留所から自宅間は手動運転となる。本実証実験は、KDDI総研の運行管理技術の腕の見せ所でもあるが、各地の自治体としても、技術・路線維持の見地からも注目度の高い実験となろう。*写真は坂道のある住宅地のイメージです。
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