電動車や自動運転技術搭載車に関する安全確保策やデータ利活用方策の検討を行います ~自動車の高度化に伴う安全確保策のあり方検討会(第4回)の開催~ 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

電動車や自動運転技術搭載車に関する安全確保策やデータ利活用方策の検討を行います
~自動車の高度化に伴う安全確保策のあり方検討会(第4回)の開催~


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自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)


AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。

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Impressions:3月3日 国土交通省は3/7(月)に「自動車の高度化に伴う安全確保策のあり方検討会(第4回)」をWeb会議で開催し、電動車(EV)や自動運転技術搭載車に関する安全確保策やデータ利活用方策の検討を行うとしている。ここに示された「データ」とは、自動運転技術や電動車の普及等、自動車の変容・高度化に伴い、高電圧保護や各種センサーの作動不良、サイバーセキュリティなど、電動車(EV)や自動運転技術搭載車特有の課題に対応することを目的としてするデータ群を指す。このため、車上に搭載された機器から収集される不具合情報の収集がより重要となる。いわゆるOBD(On-Board Diagnostics)機能の導入により、今後、使用過程にある車両に記録された、故障データの「更なる活用」が可能となる見込みだ。想定される不具合・故障データの利活用の方向としては、ユーザーの安全・安心の確保、ユーザーの利便性向上などとなっている。情報収集の主軸となるODB機能により車両から読み取られる不具合・故障情報とは、具体的にどのような情報なのか、その詳細や収集方法も気になるところだ。3/9(水)~11(金)まで、日本唯一の自動車アフターマーケット国際展示会「第19回 国際オートアフターマーケットEXPO 2022」にその答えの一端がありそうだ。この展示会は、自動車のアフターマーケットビジネスの活性化を図ることを目的に、自動車の売買・整備・メンテナンスを始め、自動車を取り巻く環境・インフラ等、様々な領域を擁する「自動車アフターマーケット」に関する最新情報や業界動向を、展示、実演、セミナー等により情報発信する場であり、自動車関連ビジネスに関わる幅広い関係者の交流の場となっている。今回は3年ぶりのリアル開催となることもあり、出展者数も過去最多の225社を数える。展示されるのは、製品・サービス以外にも行政関連の動向、旧車市場や自動車販売戦略、地域連携やディテイリング(車両細部の美化・美装)、人材など多岐に渡るセミナーと(SDGsなどの環境課題に対応する)水性塗料の実演塗装、最新機器による「キャリブレーション」の実演なども実施される。後付けADAS(先進運転支援システム)装置を扱う丸紅オートモーティブ、(コロナによる車内の清浄化を念頭に置いた)エアコントータルソリューションのウルトジャパンなど注目の製品・サービスが展示される。このうち「キャリブレーション」実演セミナーでは、「特定整備制度の開始・点検基準改正」に伴い*、「エーミング作業」、最新機器・機材の「情報収集」を行える車両を使ったデモが行われる。電子制御装置整備時代に求められる(自動車整備工場などへの)入庫時の診断にもとづく整備、エーミング(衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装置を正しく動作させるための「校正作業」のこと、事故による衝撃や飛び石などでフロントガラスの交換が発生する場合、ガラス上部に取り付けられているセンサーにズレが生じるため、ズレを修正する一連の作業を指す)、そして完成検査等についての実演セミナーが行われる。車両整備などの関係者以外は聞きなれない言葉だが「エーミング」とは、ASV(アドバンスド・セーフティ・ビークル/先進安全システムを搭載した車両)の先進安全システム(衝突被害軽減ブレーキの他、ふらつき注意喚起装置、車線逸脱警報装置、ACCと呼ばれる定速走行・車間距離制御装置など)には、安全運転をサポートするこれらの装置のコンディションを常に正常に保つ必要があり、そのための整備・調整作業を指す。「エーミング」を行うためには、ターゲット・リフレクター、スキャンツール(外部診断機)、水準機、角度計、整備書(各自動車メーカー)、アライメント測定器などが必要とされる。ターゲットやリフレクターは、カメラに読み込ませるための「標的」のことを指す。これらのうちスキャンツールは、車の車載診断機に繋ぐためのツールで、エーミング作業はこのスキャンツールから行う(参考:https://www.resolution.co.jp/archives/62505)。ASV(アドバンスド・セーフティ・ビークル)の自動ブレーキなど前方や周辺を常時監視する先進技術などにおいては、車両整備時や修理時や走行距離が累積するに従い、センサのズレや誤動作が生じる可能性がある。このため、センサの取付角度の点検や調整が必要とされる。特にカメラやミリ波レーダー等のセンサの点検・調整には、スキャンツールが不可欠であり、点検の結果、異常が認められた場合には、センサの取付角度を調整するエーミングを行う必要が生じる。(エーミング作業を行うためには、一般に床が平坦、かつ広い空間が求められる。エーミングでは自動車の前方の正確な位置にターゲット(センサ調整用の標的)を設置した状態でスキャンツールの「実行)を選択すると、自動(一部ミリ波レーダーのエーミングは手動)で調整される。このセンサの角度調整に当たるエーミングのうち、ターゲットを使用する作業をエーミングといい、使用しない作業を「キャリブレーション」と呼び分けている。「自動車特定整備制度」は、従来からの分解整備に加え、自動ブレーキなどに使用される前方を監視するカメラやレーダーなどの調整や自動運行装置の整備について「電子制御装置整備」と位置付け、その整備に必要な事業場(電子制御装置点検整備作業場)や従業員、工具(整備用スキャンツール等)などの要件を定めた制度(参考:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001332203.pdf)だ。*道路運送車両法の一部改正(令和元年5月24日法律第14号〔第2条〕公布の日から起算して1年を超えない範囲内において政令で定める日から施行(※令和2年1月31日(政令第20号)において、令和2年4月1日からの施行)により、①自動車の保安基準(省令)の対象装置に「自動運行装置」が追加、②自動車の電子的な検査に必要な技術情報の管理に関する事務を行わせる法人の整理、③分解整備の範囲の拡大及び点検整備に必要な技術情報の提供義務付け、④自動運行装置等に組み込まれたプログラムの改変による改造等に係る許可制度の創設などが行われるようになった。現在、車両へのADAS(先進運転支援システム)の導入が進んだ結果、「道路運送車両法の一部改正」が公布・施行された経緯を契機に、2020年4月1日から「自動車特定整備制度」(OBD点検や検査など)が、全国に約10万ヵ所以上あるとされる「整備に必要な事業場」に導入されはじめ、各自動車整備事業所は、その対応に追われている。今後は、その産物(成果物とも)として冒頭の「不具合・故障データ」の蓄積が進むことになる。今回、国交省が「自動車の高度化に伴う安全確保策のあり方検討会(第4回)」において、検討される「データ群」に安全・安心を念頭に、自動車メーカー、部品メーカー、ユーザー、アフターマーケット等、幅広い関係者に資する様々な「価値」が見出されることを期待したい。

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