カーナビフォレンジックサービス
カーナビフォレンジックサービスは、カーナビゲーションに記録されたデータを保全し解析を行います。解析結果(調査報告書)は訴訟の際に裁判所に証拠文書(甲号証ないし乙号証)として提出することができます。
調査できる項目はカーナビゲーションのメーカー、モデルにより異なりますが、走行軌跡や検索履歴などの通常データはもとより、削除データについても調査することができます。カーナビゲーションの仕様により画面に表示されなくなってしまった過去の走行軌跡を復元できる場合もあります。
走行軌跡から犯行時刻のアリバイを証明
画面に表示されなくなったデータや、削除されたデータも調査することができます。
解析結果は訴訟の際に裁判所に証拠文書として提出することができます
走行軌跡などの位置情報データは緯度経度の一覧と合わせて、時刻と対応する位置情報をマップ上に展開し、走行軌跡を線で表示することも可能です。
解析結果(調査報告書)は訴訟の際に裁判所に証拠文書(甲号証ないし乙号証)として提出することができます。
カーナビフォレンジックの流れ
ご相談に際して下記内容について確認させて頂きます。これらの情報を基にお見積りや調査スケジュール、注意事項についてご説明いたします。
- メーカー、モデル
- 媒体の状態(画面が割れている、起動しない等)
- 調査項目(走行軌跡、検索履歴等)
お見積り内容にご同意頂きましたら、お客様にて車体からカーナビを取り外し、弊社までお送りください。お客様自身でカーナビの取り外しが困難な場合には、カーディーラーやカー用品店に取り外しをご依頼ください。
カーナビが弊社に到着いたしましたら、カーナビを解体し記憶媒体(HDD等)を取出します。中のデータの証拠性を損なわないために、記憶媒体に記録されている全てのデータを保全(物理コピー)します。この際、記録媒体にセキュリティ(パスワードロック)がかかっている場合には弊社にて解除させて頂きます。
保全したデータを基に調査項目の解析を行います。AOSのカーナビフォレンジックサービスはカーナビから削除されたデータも含めて解析を行います。
調査結果をまとめたものを調査報告書としてお客様に提出します。走行軌跡などの位置情報データは緯度経度の一覧と合わせて、Google Earthで表示できるKMLファイルを提出いたします。
カーナビフォレンジックの技術
カーナビゲーションに使用されている記録媒体(HDD等)とOSはメーカー、モデルにより異なります。さらに走行軌跡などの各種情報の記録方法(データの持ち方)もメーカー、モデルにより異なります。
AOSカーナビフォレンジックは、異なるメーカー、モデルにも保全方法、調査方法を変えて、高い技術力で証拠の抽出に対応できます。
カーナビフォレンジック事例
カーナビの位置情報の解析によるアリバイ立証
- ① 防犯カメラの映像をもとに窃盗の容疑で逮捕・起訴された被告人が、犯行時刻におけるアリバイを主張した。
- ② 弁護側は被告人のカーナビの位置情報の解析を依頼。
- ③ 時刻と対応する位置情報をマップ上に展開し、走行軌跡を線で表示することに成功。
- ④ 犯行時刻には犯行場所から2km離れた場所を走行していたことが判明し、検察が公訴を取消した。
カーナビの記録媒体のチップを取り出す技術
カタログなどで「SSDナビ」と記載されている機種の中には取り外しが可能なSSDが内蔵されておらず、基板上にNANDフラッシュメモリのチップが直接埋め込まれている場合があります。
このような場合に削除データも含めて調査を行うためには、NANDメモリチップを基盤から取り外して(チップオフ)、未使用領域を含めたデータについて調査をしなければありません。このような場合でもAOSデータ社ではモバイルフォレンジックで培った高度な技術により調査が可能です。
自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)
AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。